乳幼児睡眠コンサルタント愛波文先生インタビュー・子育てと睡眠について | 抱っこひも ボバ

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乳幼児睡眠コンサルタント愛波文先生インタビュー・子育てと睡眠について

今回のコラムは、2018年夏に「ママと赤ちゃんのぐっすり本」を出版され、IMPI(米国で設立された乳幼児の健やかな睡眠習慣の確立と育児全般を支援する機関)に日本人で初めて公認された、妊婦と乳幼児睡眠コンサルタントとしてご活躍中の愛波文(あいば あや)さんに、子育てと睡眠についてお話を伺います。

 

―愛波さんは現在6才と3才のお子さんがいらっしゃいますね。お二人目のお子さんが赤ちゃんの時にボバラップを利用されていたそうですが、実際にいかがでしたか。

 

愛波)特に新生児期から3ヶ月頃まで、毎日愛用していました。ボバラップは一枚布で赤ちゃんをくるむように抱っこできるので、密着感がありとてもよかったです。ベルトで装着するキャリアタイプと違って新生児期でもインサートなどもいらず、布なのでかさばらず、たたんでサッと持ち運べるのも気に入ってました。子どもが泣いてしまったときのために・・・と、まるでお守りのようにどこにでも持っていきましたないと不安なくらい。時には授乳ケープとしても使ったり。(笑)

 

―ご愛用ありがとうございます。ボバラップのよさを感じていただけていてうれしいです。

 

愛波)ボバラップはskin to skin (肌の触れ合い)のスキンシップもできて、赤ちゃんが長く深く寝てくれます。抱っこでお互いに愛着も持てて、ボバラップだと親は家事もできるしいいことばかりです。

 

 

−愛波さんのコンサルテーションと赤ちゃんの睡眠について教えていただけますか。

 

愛波)赤ちゃんは、新生児の頃はほとんど1日中を寝て過ごしますが、だんだん起きていられる時間が増えていき、一般的には生後半年には日中、朝・昼・夕の3回、9ヶ月の頃には朝と昼の2回、1歳2ヶ月から1才半ぐらいで昼寝が1回に移行していきます。

私のコンサルテーションで一番大切にしているのが「睡眠の土台作り」です。「睡眠の土台作り」にはいろんな要素がありますが、その中の一つとしてお子さんに月齢や生活にあったスケジュール調整があります。

赤ちゃん、子どもは日々成長していますので、月齢ごとに睡眠も変化していきます。自力で寝ることをマスターして欲しい場合、日中の睡眠で優先していただきたいのが朝寝です。

朝はまだ赤ちゃんの体が疲れていないので、活動時間を目安に疲れすぎる前に寝床においてみると、自分で上手に眠りにつける確率が高くなります。逆に夕方の時間帯は、赤ちゃんも親も1日の疲れが溜まって自分でうまく眠れないことがよくあると思います。

 

というのも、疲れてくるとコルチゾールというストレスホルモンが分泌されますが、これが過剰な状態になるとかえって興奮してしまい、「眠いのに眠れない」という状況を作り出してしまうのです。
なので、夕方、次男が疲れすぎてしまい、寝ぐずっているときに私はボバラップが活躍することが多かったですね。次男をボバラップで抱っこしながら、上の子も一緒にみんなでソファでお昼寝したりしていました。

 

ボバラップを使用中の愛波先生

 

 

―抱っこすると気持ちが落ち着くということですか?

 

愛波)そうです。興奮が収まり、安心して眠ってくれるということですね。実はスキンシップは心を穏やかにして安心させる効果があると言われています。アメリカでの調査ですが、ハグをする習慣が多いエリアでは犯罪が少なく、逆にハグをする習慣があまりないエリアでは犯罪が多いという結果も出ているんですよ。米カーネギーメロン大学心理学部のシェルドン・コーエン教授率いる研究チームは、1日1回のハグが風邪予防にもなるという研究結果を発表しているぐらいスキンシップには多くの効果があります。※1,2

 

 

―抱っこといえば、抱きぐせの心配があります。また、昼間に寝かせすぎると夜は寝てくれないのでは・・・と気にしてしまいますが、いかがですか。

 

愛波)抱きぐせは、3ヶ月ぐらいまではあまり気にしなくても大丈夫です。泣いていたら抱っこしてあげて欲しいですね。そして、小さな赤ちゃんには、安心して眠れる環境があるということを伝えるのが何よりも大切です。
日中の寝すぎについても同様に、2歳~3歳ぐらいになるまでは気にする必要はありません。アメリカには「睡眠が睡眠を生む」という言葉があり、日中の十分な睡眠が夜の健やかな眠りに不可欠という考えがあります。逆に言えば、昼寝をしっかりしない子は、癇癪、寝ぐずりや、夜泣きに繋がる確率があがってしまいます。

また、乳幼児の眠いサインとして「ぐずる」「あくび」「目をこする」などが挙げられることが多いですが、これはすでに遅すぎるサイン。これらのサインを見せる20分前ぐらいから睡眠環境が整っている部屋で寝かしつけをするとスムーズに寝入ってくれる確率があがり、結果的に赤ちゃんの健やかな眠りにつながります。

 

 

もちろん乳幼児だけでなく、小学生以上の児童にも睡眠は大切です。アメリカでは、小学校3年生でも夜の8時半くらいには寝かせている家庭が多いですね。もし十分な睡眠を取れていないようであれば、原因となる習い事やスポーツなどを調整し、子どもの睡眠時間を確保することが何より大切という考えがあり、私もこれを知ったときはとてもびっくりしました。
―そもそもの話ですが、なぜ睡眠をしっかり取ることが大切なのでしょうか。

 

愛波)例えば脳は寝ている間に記憶を整理したり、学んだことを定着させたり、成長ホルモンを分泌させたりしています。また、心と体が休まり免疫力がアップしますので、病気になりにくくなります。さらに、認知症になるリスクが減るという研究結果も出ています。
子どもが睡眠不足になると、昼間ボーッとして注意力に欠けるため、転倒やケガに繋がる可能性もあります。さらにイライラして攻撃性が高まり、癇癪を起こしたり、友達とのケンカに繋がることも考えられます。睡眠不足がもたらすデメリットは、本当にたくさんありますね。

 

 

―大人も同じでしょうか。乳幼児がいるママさんは、常に睡眠不足という方も多いと思います。

 

愛波)そうなんです!女性は脳の構造上、マルチタスクで行動できてしまいます。でもその分、1日が終わる頃には脳がとても疲れてしまうんですね。脳の疲労は寝ないと回復しないのに、子どもの夜泣きなどで十分な睡眠を取ることができない。すると心も体も休めず、イライラしっぱなし。ひどくなると、産後うつの原因にもなったりします。
なので、ママさんこそ睡眠が大切です。そのためにも、赤ちゃんが規則的に、特に夜間にぐっすり寝る生活習慣
が大切になるんですね。
日本のママさんは世界一睡眠が少ないと言われています。ママがきちんと眠る時間を確保するためにも、赤ちゃんの睡眠の土台をきちんと確立し、睡眠習慣を作っていってほしいと思います。

ところで、アメリカで面白い実験が行われました。参加者は、ママ、パパ、赤ちゃん、そして全くの他人である一般女性。大人たちに赤ちゃんの泣き声を聞かせるとどうなったと思いますか?
なんと、脳が反応したのはママと一般女性。パパの脳はいつもと同じ正常な状態だったそうです(笑)。
女性の脳は、赤ちゃんの泣き声にとても敏感に反応するようにできているんですね。赤ちゃんがどんなに夜泣きしてもパパが起きない!泣き声に全く気付かない!という経験を持つママもいると思いますが、これは脳の構造上、仕方がないので、怒ったり呆れたりするよりも、「夜中泣いて起きたら起こすね」と伝え、手伝ってもらうといいですよ。私はそうしていました。※3

 

―赤ちゃんの夜の睡眠というと、寝かしつけに背中をトントンしたり、添い乳したりしている人もたくさんいます。愛波さんは夜の寝かしつけはどんなことをされていましたか。

 

愛波)特別なことはしません。ねんねルーティンはとても大切にしているので、毎日同じルーティンを行っています。お風呂に入り、着替えて、歯磨きをして、絵本を2-3冊読んで、「大好きだよ、おやすみ」とハグをして、寝室のドアを閉めるだけです。赤ちゃんでも睡眠の習慣がつけば、これだけでちゃんと眠るようになります。私は長時間の寝かしつけにイライラしてしまうタイプのママなので子どもたちにセルフねんねを教えました。添い寝で寝かしつけが何より幸せというママさんいますので、必ずしもセルフねんねを教えないといけないわけではありません。ママやパパがハッピーであれば自分たちが選択した方法でよいんですよね。でも、そこで悩んだり、イライラしたり、自分たちが質のよい睡眠が取れなかったら睡眠改善をお勧めしたいですね。

 

―愛波さんのそういう寝かしつけせ方だと、いわゆる「寝落ち」もなさそうですね!

 

愛波)そうなんですよ。だから、子どもたちが寝てから、ゆっくり夫婦の時間を取ったり、自分の趣味の時間を持ったりできます。私は夜間のヨガクラスに通ってリフレッシュしたり、仕事をしています。

 

 

―赤ちゃんの睡眠習慣がつくと、いいことがたくさんありますね。ところで、アメリカでボバラップのような一枚布の抱っこ紐はメジャーなのでしょうか。

 

愛波)ええ、もちろん!月齢が低い赤ちゃんは形のしっかりした抱っこ紐より、ラップタイプの方が多く見かけます。

私も、友人と会うときなどや食事の際にはよく利用していましたし、ボバラップさえあれば赤ちゃんがどこでも寝てくれると思え、安心できました。

 

―ボバラップが愛波さんの強力なパートナーになれて光栄です。このたびは、子育てと赤ちゃんの睡眠についての貴重なお話を、ありがとうございました。

 

ご自身のお子さまが赤ちゃんの頃に、普段はもちろん、いざという時の“お守り”としてボバラップを使われていた愛波さん。
赤ちゃんの健やかな睡眠習慣を作るのにもボバラップが一役買えるといえそうです。

 


 

参考論文:※1 Does Hugging Provide Stress-Buffering Social Support? A Study of Susceptibility to Upper Respiratory Infection and Illness)

参考記事

※2 https://www.parentingforbrain.com/children-hugging/

※3 https://www.nih.gov/news-events/news-releases/womens-mens-brains-respond-differently-hungry-infants-cries

 


 

 

 

<お話を伺った先生>
愛波 文(あいば あや)先生
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。Sleeping Smart®代表。

 

慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。

Homepage:https://sleepingsmartconsulting.com/

Instagram:https://www.instagram.com/aya_aiba/

公式ブログ:https://ameblo.jp/babysleepsite/

LINE@(生後6ヶ月からのサンプルスケジュールを配信しています):https://line.me/R/ti/p/%40ayaaiba

 

(2018年12月取材)